「ノーリフト(ポリシー)」とは、1996年頃からオーストラリアの看護連盟が看護師の腰痛予防のために提言したものです。
持ち上げたり運んだりといった介護者に負担の大きい作業を人の力だけで行うことを禁止し、患者の自立度を考慮した介護機器使用による移乗介護を義務付けています。
この考え方を導入した北欧やオーストラリアにおいては、介護現場のスタッフが様々な介護機器を積極的に活用することで、腰痛問題が解消しつつあると言われています。
ノーリフトが取り組まれた背景には、
などの要因があり、一つの病院や施設の問題ではなく、州全体の課題として取り組まれました。
患者の本来あるべき生活援助方法を検討し、提案・実践・再検討する。
患者さんの過度な負担をなくす。自立支援を促す。
○ 身体への[適度]な負担は、リハビリ効果が期待できます。
体力・生活行為能力・精神などの向上・維持・緩やかな低下
× 身体への[過度]な負担は、身体と精神を痛めます。
痛み・ケガ・精神(生活意欲)低下など
一般社団法人 日本ノーリフト協会
http://www.nolift.jp